トゥドゥック帝廟は、ロの字型に建物が構成されている。拝殿とも言うべき建物の裏側は、通路のような形になっており、ここを通じて他の棟に至ることができる。このガラス戸のはまった通路がゆったりした中にも、いかにもお寺らしいガッチリした空間を作っている。
多くの人に歩かれた床は摩滅して、いかにも時代を感じさせる。
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天井には太い梁がくまれ、それがむき出しのままである。いわゆる現しという天井である。自分が設計したら、ここには化粧天井を張っただろうか。そんなことを考えながら、静かな空間に身をゆだねながらシャッターを切る。なんと贅沢な時間だろうか。 |