ドゥマゲテで入院した
熱中症に気がつかなかった   2018.2−記



新年をドゥマゲテで

ドゥマゲテの地図  2018年はフィリピンで新年を迎えようと、連れ合いと一緒にドゥマゲテに行った。
ドゥマゲテは小さな街で、期待していたとおり、過ごしやすい綺麗な街だった。
大通りこそトライシクルが走り、いささか騒々しい。しかし、大通りを離れると静かな南国の空気が流れ、とても気持ちがいい。
なによりも街の人々が楽し気に動いている。これが見ていて、とても気持ちがいい。

  毎日会っているだろう人たちが、顔を合わせると笑顔で挨拶しあう。そして、手を挙げて軽くハグしあう。
ボクは市場のなかの食堂に座って、路上に駐車されたオートバイの列をみている。
色の黒い彼は、オートバイを路上駐車させて、オートバイを管理する。そして、オーナーから5ペソつまり10円を受け取るのが、彼の収入である。
彼は決して裕福だとは思えない。
しかし、何か良いことでもあったのだろうか。


オートバイ路上管理人の楽しげな日々

毎日が楽しくて仕方ないといった感じがよく伝わってくる。
彼だけではない。市場の人たちが皆楽しそうなのだ。

  そんな南国の冬、毎日28〜30度くらいを楽しみながら、ドゥマゲテで新年を迎えた。
しかし、突然に体調を崩して入院する羽目になってしまった。
海外で入院するのは滅多にある体験ではない。その顛末を書いておきたい。
南国で入院といえば、まず食あたりを思い浮かべるだろう。ボクもそうだった。1月3日のことだった。


バイクのオーナーから5ペソを受け取る

  ドゥマゲテ滞在1週間たった深夜、気持ちが悪くなって目が覚めた。
何だか分からないが、戻しそうな気分。
いやな予感とともにバスルームにかけこむと、消化されていない夕食が吹きあげてきた。
何にあたったのだろうか。まだ嘔吐感が続いている。喉に指を入れて、完全に戻してしまう。
しかし、不思議なことに下痢はしない。12時を少しまわる頃だった。
ベッドに戻ると、コップに一杯の水をのんだ。
下痢こそしていないが、戻すのは食あたりと決めていた。だから水を飲んだ。そして、眠りに落ちた。
しかし、1時間もしないうちに再び吐き気に襲われて目が覚める。


スタンドを軸にしてバイクを軽々と回転させる

バスルームに駆け込んで戻す。
2度目は吐くものも少なく、胃がねじれるように痛い。
気持ちが悪い。口の奥に指を入れると、わずかな食べかすと黄色い液体が上がってきた。
これでスッキリしたと安心した。今度は便意を催してきた。固形の便が出た。
やれやれとベッドにもどる。口の中が気持ち悪い。
水をコップに一杯飲んで眠りにおちる。
1時間くらいたっただろうか。3度目の嘔吐感で目が覚める。
バスルームに駆け込み、黄色い液体をはき出す。
もう胃には水しかないので、吐くのは液体だけだ。吐き気が落ちついてきたら、今度は便意である。
前回と違って、ほとんど水のような便だった。
水を飲んでベッドに潜り込む。
ウトウトする。また吐き気がする。バスルームに行くが、黄色い液体しかでない。
胃を絞るようにして、液体を吐き出す。なんとか落ち着く。もう便意はない。
こうして朝まで6回、水を飲んでは吐くことを繰り返した。
朝方軽い下痢をしたが、吐くことに比べると下痢はたいしたことはない。
水を飲んでも、すべて戻してしまう。6時過ぎにも戻してしまった。
やや体力が落ちてきた感じがする。

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