20年ぶりのアメリカ
2011.10.5−記
第1日目 アメリカ再訪
第2日目 バーリントン、バーモント
第3日目 バーリントンの風景
第4日目 モントリオール
第5日目 モントリオールからボストンへ
第6日目 ボストンの安宿
第7日目 ワンダーランド
第8日目 セイラムの魔女
第9日目 ボストン市内
第10〜11日目 旅行も終わり
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第9日目   ボストン市内  

第9日目(9月16日:金)
 タクシーがワンダーランド駅へ着く。
明日のために、南駅に荷物預かりがあるか確かめにいく。
そこでブルーラインのエアーポート駅で降り、シャトルバスで飛行場へ行って、そこからシルバーラインで南駅に行ってみようと思う。
シルバーラインの乗り場で降ろしてくれと、シャトルバスの運転手に頼んでおいたのに忘れられてしまい、シャトルバスを2周も乗ってしまった。

 シルバーラインというのは、地下鉄会社が運営しているが、列車ではなくバスである。
しかも、このバス、地上はディーゼル・エンジンで走るが、地下に入るときには架線から集電するトロリーバスになる。
トロリーへの切り替えは、運転手がその旨を告げて、ちょっと待ってねという。
その間に、カチャカチャとやるのだ。

シルバーラインのコートハウス駅

 時間はある。Institute of Contemporary Art に行くために、シルバーラインをコートハウス駅で途中下車する。
ボストンのダウンタウンからは離れているので、このあたりはまだ開発が進んでいない。
空き地だらけの平ら地を博物館に向けて歩く。
博物館は改装中で、あまり見る物はなかった。

 シルバーラインにもどり南駅にいく。
バス発着所の最上階である5階に、荷物の預かり場所はあった。
荷物1ヶにつき5ドルだそうだ。
これで安心。
バスの出発時間まで、明日は手ぶらで街を歩ける。
その後、時間が遅くて入れなかったポール・リビアの家へ行く。
多くの観光客で賑わっていたが、小さな家で特別の感興はない。

 ヘイ・マーケット駅へ戻ると、駅前には市場が開いていた。
野菜が中心だろうか、それに魚も少し並んでいる。
写真学校の学生が、ペンタックスやキャノンの古いカメラで撮っていた。
イルフォードの400を使って、白黒の写真を撮っているのだとか。
アメリカでも写真はやっぱり白黒から勉強をはじめるのだろう。

 ニューイングランド水族館へ向かう。
水族館の中央に、回遊式の水槽が3階分を突き抜けて設置されている。
観客は螺旋状の階段を巡りながら、魚を見る仕掛けである。
水槽の中では、ダイバーが魚に餌をやっていたり、いろいろと楽しめる仕掛けが用意されている。
当たり前だが、ここには子供が多い。
目の前のIMAX劇場で3Dを見る。

 ボストン・ダック・ツアーという水陸両用のバスに乗る。
このバスは、第二次世界大戦でのノルマンディーでドイツ軍や、日本軍相手の上陸作戦で使われた物だという。
相当な時代物だが、それが観光用に転用されているらしい。

ボストン・ダック・ツアーという水陸両用のバス

 水族館前を出発し、市内を走った後、チャールズ河に入る。
バスの運転手にそれぞれのキャラクターがある。
我々の乗ったバスの運転手は、コメディアン志望だったとかで、空色の半ズボン・スーツに、ピンクのシャツという出で立ちである。
他のダック・バスとすれ違うと、バス中が大声を上げて叫び合う。

 チャールズ河のほとりでは、ヨットスクールが開校されているらしい。
夕日にいかにもの初心者が乗り込んでいる。
夕方のちょっとした時間に、ヨットに乗れるなんて羨ましい限りである。
バスは無事に陸に戻る。
今度は運転手へのチップがまばらだった。

 クィンシー・マーケットの入り口にあるレストランで夕食とする。
Draft Beer とCraft Beer があり、その違いを聞いたら、Draft Beer は全国ブランドの生ビールで、Craft Beer は少量生産の地ビールだという。
Craft Beer も何種類もあり、Craft Beer の中からウェターの推薦するのを飲んでみる。
美味い。

 グラスワインも何種類も用意されており、ピノ・ノワールを頼んだら、とても美味しかった。
料理もそこそこで、今回はアメリカの料理が全体に向上していると感じた。
サービスも昔よりずっと良くなっている。

 今日は、はじめてワンダーランド駅に帰ってきた。
駅前から公衆電話で、ロイヤル・タクシーを呼ぶと、15分で行くという。
誰もいない駅まで15分待つのは、女性なら恐いだろう。
やっぱり車社会なのだと思う。  
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