タイ南部への旅行記
2013.12.−記
第1日目 ソイ33通り ホテルがない いい食堂を発見
第2日目 単独行の買春男性 盤上遊戯を発見 ドンムアンへ ハート・ヤイへ
第3日目 厳しいハート・ヤイ 大遅延の列車
第4日目 スラー・ターニー 猿の椰子の実取り 豪華深夜バス
第5日目 マンダリン 見えない盤上遊戯 見えたチンチロリン
第6日目 カンチャナブリー 戦場にかける橋 バスのスピード競争
第7日目 バンコックの王宮 盤上遊戯を発見 最後が失敗
第8日目 別離の朝 雨中居のトップに戻る


第3日目−2  大遅延の列車

 スラー・ターニーへ行く列車は、ヤーラ発バンコック行きである。
ヤーラは100キロほど南の街で、そこが始発である。
特別急行だったから、途中ではパッターニーにしか停まらない。
にもかかわらず遅れたのだ。
16:23 発の予定が、17:20 に書き替えられた。
次に 17:50 となった。
しかし、17:50 になっても列車は来ない。
聞いても、もう駅員さんは笑って答えない。
何処かおかしいハート・ヤイのマネキン

列車がやってきたのは 18:20 だった。

 タイの列車はディーゼル機関車にひかれたものが多いのだが、この列車はディーゼルの列車だった。
すっかり暗くなったなかを列車は走る。
車中では簡単な食事がでた。
スラー・ターニーへは20:40 着の予定だったが、ほとんど23:00 になっていた。
駅舎には電灯がついていたが、駅前には何もなかった。

 悪いことにスラー・ターニーは、駅と市街地がとても離れている。
スラー・ターニーへはバスにすべきだった。
しかし、後悔しても始まらない。
バイク・タクシーに街までと聞くと、タクシーの運転手を紹介する。
英語の話せない運転手は、500バーツと書いた紙を見せる。
他には交通機関はないのだから、交渉の余地はない。

 深夜の道をスラー・ターニーへと走る。
飛行場からほどの不安ではないが、それでも良い感じはしない。
途中でガソリンを5リットルばかり給油して、街道に戻り街に向かう。
道路の両側に見える灯りが連続してきた。
どうやら街に入ったらしい。目指すホテルが目に入った。

 ホテルの裏口へとタクシーはまわる。
ボーイさんが出てきて、予約の有無を聞く。
もちろん、予約はあると答える。
前金で500バーツを払えという。
すでにネットで支払いも済ませてあるというと、ID番号をいえという。
ID番号は控えてこなかったので、パソコンを貸してくれと言うと、フロントの女性はロビーを指さした。

 ロビーの片隅には2台のパソコンがあった。
やれやれと思ってパソコンのスイッチを入れた。
ところが、2台のパソコンに対して、マウスが1ヶしかない。
1人で使うのだから1ヶあれば良いのだが、そのマウスが壊れておりパソコンに刺さらない。
USBタイプではなく、古いピンタイプのピンが曲がってしまっており、こじ入れようとしても如何としても入らないのだ。

 パソコンは立ち上がった。かろうじてネットにもつながった。
しかし、マウスがないので、ポインターが動かない。
めざすページがなかなか出てこない。
シフトキーを押して悪戦苦闘しているうちに、やっと目指すページに到達した。

 パソコンと闘っているあいだ、ホテルの人はスマホでネットのページを探していた。
ここでも若い人にはスマホが普及している。
彼らをパソコンの前に呼ぶ。
パソコンの画面に現れているID番号を見ると、ホテルの人たちはOKをだして部屋の鍵を渡してくれた。
部屋に入ると、もう寝るだけだった。

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