平日のビルマ
1.ヤンゴンを走るバス

 この写真を撮っていた頃、ボクはMAMIYA-6というカメラを使っていた。このカメラは弁当箱のような形で、使うときにはレンズを引き出すようになっていた。そのせいで荷物が小さくできた。

 ブローニー・フィルムで、6×6という正方形のフォーマットも気に入っており、2台のMAMIYA-6に標準と広角のレンズを付けていた。軽いカメラだが、2台となるとさすがに重さが肩にこたえた。三脚をもつと機動力が落ちたのを覚えている。

 写真の解説はページの下にもあります。

1995年−個展の案内
1.ヤンゴンを走るバス
2.ヤンゴン港で走る舟
3.荷物を頭上で運ぶ男
4.バスの中の坊さんたち
5.日陰を求めて
6.普通の家でも、坊さんがいる
7.長距離でもバスが足である
8.トラックのバスに乗る
9.水をくんで家まで運ぶ少女
10.牛はゆうぜんと寝そべる
11.パガンの子供たち
12.イラワジ川の近くのパゴタ
13.パガン遺跡−1
14.パガン遺跡−2
15.パガンの落日
 2006年にネビドーへと遷都しましたが、それまで首都はヤンゴンでした。首都と言っても、高層建築があるわけではなく、市の真ん中に大きなパゴタがあるだけでした。飛行場に着くと、ミゼットのような小さな車の荷台に乗って、市内に向かう、そんな状態でした。しかも、その車の上では、闇の両替が行われており、最初はボクもそこで両替しました。   市内循環鉄道もありますが、市内の交通はバスです。そのバスたるや大昔の代物で、天井には木造の骨が見え、床はもちろん板張りでした。遠距離バスでは、我が国から輸出された路線バスが使われていたのです。そのため、<前乗り>と書かれたバスが走っていました。
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