アンコール・ワットへ
2010.12.16−記
第1日目 シュムリアップまで ナイト マーケット
第2日目 アンコール・ワットへ アンコール・ワットの中へ
第3日目 昼食と市場と影絵
第4日目 アンコール・トム
第5日目 ロリュオス遺跡 西バライと民俗文化村
第6日目 再度、アンコール・ワットへ 雨中居のトップに戻る


第1日目−1   シュムリアップまで  

 2010年11月28日から12月3日まで、カンボジアのシュムリアップへ行ってきた。
もちろんアンコール・ワット他の遺跡群を見るためである。
今回の旅行は、お目付役が企画したもので、航空券とホテルがパックになったものだ。
Pacific Hotelというリッチな、しかし団体向けの大型ホテルに宿泊した。

 10年ほど前に、プノンペンには行ったが、その時にはアンコール・ワットまでは行かなかった。
なにせ、プノンペンからアンコール・ワットのあるシュムリアップまで、250キロくらいはなれているのだ。
車で行けば6時間くらいかかる。
それにポルポト派の名残があって、シュムリアップ付近は危険だとも言われていた。

 シュムリアップ付近は、今ではすっかり様変わり。
市内を横断する国道6号線の両側には、新たにホテルがたくさん建築されている。
Pacific Hotelも、その中の1つで、2003年にオープンしたという。
飛行場とダウンタウンの中間くらいに位置する、大きく近代的なホテルである。
 
 9時30分に成田を発った飛行機は、14時15分にベトナムのサイゴンに到着。
サイゴンは今ではホーチミン・シティである。
そこで飛行機を乗りかえて、プノンペンへは寄らずに、シュムリアップへと直行する。

シュムリアップの飛行場
 成田からはベトナム航空で、シュムリアップへはカンボジア航空だった。
ベトナム航空の女性乗務員は、小豆色のアオザイを着ている。
何とスタイルのいい女性達だろう。
アオザイのしなやかなシルエットが、彼女たちのスタイルの良さをいっそう引き立たせている。

 成田からサイゴンまでは6時間。
1時間の乗り継ぎで、あと45分の飛行でシュムリアップである。
16時55分の定刻に到着する。
1本しかない滑走路に着陸すると、エアバス320は滑走路の終点でUターンをする。
滑走路を自走しながら、空港の建物へと向かう。

 最新式の飛行場を見なれた者には、シュムリアップの飛行場は長閑そのもの。
しかも、カンボジア様式の屋根で、我々を迎えてくれる。
もちろんボーディング・ブリッジ形式ではなく、タラップが用意されている。
歩いて空港建物へと向かう。
エキゾチックな雰囲気の建物に、飛行機を降りた客達が一斉にカメラを向ける。

 すでに夕暮れに差しかかっているので、太陽の影が伸びている。
30度を超える空気のなか、ゆっくりと建物にはいる。
カンボジアはビザが必要な国だが、着いた飛行場でビザがとれるので、多くの人はビザ・カウンターに集まっている。

 ボクたちは日本でビザをとってきたので、そのまま入国カウンターに向かう。
ペタンとスタンプが押されて、無事に入国する。
税関の近くの銀行で100ドルだけ、現地通貨のリエルに換えてみた。
しかし、国内ではドルがそのままで通用しており、結果的には交換は不要だった。 

 飛行場の外には、旅行代理店の人が迎えにきている。
もう一組の日本人旅行客と一緒にマイクロ・バスに乗る。
ホテルまで連れて行ってくれるのだ。
日本語のうまい中国系の男性が、車内でいろいろと説明してくれる。
10分も走らないうちに、ホテルに到着。

 日本語が通じるタクシーを紹介するとか、トクトクを紹介するというが、丁重にお断りした。
すると、また帰りには迎えにくるといって、もう一組の旅行客を連れて、いなくなってしまった。
 
 Pacific Hotelは、ひろーいロビーに高い天井。
いかにもの南国風である。
建物の施工精度がやや低く、それがまた南国風である。
ロビーでは木琴を演奏している女性がいて、ますます長閑な空気を演出している。
良い空気が流れている。

 5階建てのホテルで、階の数え方はイギリス風である。
1階はグランド・フロアーつまりGである。
1階は日本風にいえば、2階になる。
我々が案内されたのは、2階、つまり日本でいえば3階の中庭のプールに面した部屋だった。
セミダブルのベッドが2本入っても、ゆったりした広さ。天井も高い。
バスはシャワーブースがあって、ゆったりしている。
昼間はとても静かだったのだが、夜になるとカラオケが入るようで、音がもれてきて騒々しかった。
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