シュベニクの街はアラビアンナイトではないが、狭い道路に面して石造りの家が建ちならび、頑丈な扉が嵌め込まれている。ここならシャハラザードだったかが、扉に印を付け
て歩いたというのも納得できる。道幅は1メートル程度しかなく、しかも曲がりくねっているのだ。次々に印を付けるのも簡単にできる。アジアの建物とは違う
と、しみじみ思う。しかし、こんなところで火事になったらどうするのだろう? |
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クロアチアは英語が通じる。おそらく2人に1人、いや3人に2人は英語を喋るのではないだろうか。バスの中でも、近くに座った女性が、いろいろと親切に
教えてくれた。1時間遅れながら、シュベニクにはゆっくりと停車している。正確なダイヤを維持しようという気はないらしい。アジアのバスのように、追い越
し合戦されるよりずっと良いが、ちょっとノンビリしすぎではないか? |