| Ｓ：３０ |
西川良太が、松井潤一郎の顔写真を持って聞き込みをやっている。駅前の売店にて、 |
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| 西川良太 |
おばさん、こんな男知らない。 |
| 売店の女 |
さあ、見かけなかったね。 |
| 西川良太 |
ありがとう。（独白）毎日、この辺を通るはずだからな。あそこで聞いてみるか |
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西川良太は、タクシーの待合い所にはいる |
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| 西川良太 |
こんな男を見かけなかったかい？ |
| 受付の男 |
さあね。 |
| 西川良太 |
運ちゃんにも聞いてみてくれないか？ |
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受付の男、写真を運転手控え室にまわす。 |
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| 運転手１ |
知らないね。 |
| 〃 ２ |
この人かい。乗せたよ。昨日。駅前から○○までね。 |
| 西川良太 |
何時頃だった？ |
| 運転手２ |
もう暗くなっていたから、７時頃かな。 |
| 西川良太 |
○○で降りて、それからどこへ行ったか判るかい。 |
| 運転手２ |
いや、そこまでは知らないな。 |
| 西川良太 |
いや、ありがとうよ。 |
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| Ｓ：３１ |
県道○○線の○○あたりのコンビニで、 |
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| 西川良太 |
こんな男を知らないか。 |
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| コンビニの男 |
こりゃ、夕べ道路で死んでた男じゃないか。 |
| 西川良太 |
死んだ！ |
| コンビニの男 |
轢き逃げかも知れないとか、死因に不審な点があるとかで、警察でも調 べているらしいよ。今朝も刑事さんが来たよ。ところであんた誰。刑事 さん？ |
| 西川良太 |
いやそう。ありがとう。 |
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| Ｓ：３２ |
道ばたで携帯をかけながら、 |
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| 西川良太 |
兄貴、潤一郎は死んでますぜ。 |
| 電話（小松原章） |
死んだ！ いつ？ |
| 西川良太 |
ゆうべ遅くです。 |
| 電話（小松原章） |
何で死んだんだ？ |
| 西川良太 |
よくは判らないんですが、轢き逃げかも、知れないらしいですよ。サツも動いているという話しです。 |
| 電話（小松原章） |
誰がやったか判っているのか？ |
| 西川良太 |
それは、まだ判りません。 |
| 電話（小松原章） |
死んだか。潤一郎が、休むことなんかないからな。 |
| 西川良太 |
どうしますか？ |
| 電話（小松原章） |
それで、ＣＤはあったか？ |
| 西川良太 |
いや、見つかりません。 |
| 電話（小松原章） |
やった奴だな。そいつを捜せ。サツより先に見つけろ。取り返すんだ。 |
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| 西川良太 |
わかりました。 |
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西川良太は、電話切ってから独り言
西川良太 サツより先に見つけろたって、どうすりゃいいんだ。 |
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