再度街に出る。歩き回るが、大きな建物ばかりで、疲れることしきりである。道が屈曲しているせいか、なかなか街の構造がつかめない。だいぶ歩いたが、この街を知るのは一度では無理か。

　

　ホテルに戻る。地球の歩き方で、夕飯の場所を探す。Tim Ho Wan という飲茶屋さんがおすすめだとある。しかも近いので歩き始める。Glorietta 3 というショッピング・モールの中に あるらしい。

　Glorietta というショッピング・モールは１〜５まであり、Glorietta 3 というショッピング・モールが判らない。セキュリティ・サービスにきいたり、ガードマンに聞いても、はっきりしない。どうもガードマンというのが頼りない。

　

　ガードマンは道案内じゃなくてガードマンだから仕方ないが、どうしても制服姿には道案内のイメージが重なってしまう。やっとGloriettta 3 にたどり着くが、Tim Ho Wan がわからない。

　

　インフォメーションで聞くと、何とすぐ後ろだった。あまりにも何気ない店で気がつかな かった。この店では食事の時に、お酒を飲むのを許さないらしい。ここはイスラムの店か？ と言うと笑っていた。ビールがなくて残念だが、店員さんのすすめに従って、ココナッツ・ジュースで夕食とする。

　

　写真入りのメニューには、すべて番号が打ってあり、値段も記されている。それをテーブルの上にある注文書の欄にレ点を入れるだけ。何と簡単！ パーコー飯にワンタンスープを頼む。

　

　場所が場所だけに、Tim Ho Wan は極めて庶民的な店で、しかも微妙な味を出しており美味しかった。全部で４５０ペソ。しかし、値段は庶民的ではない。

　

整列乗車をする若者たち

　それにしても、この国は若者だらけだ。Tim Ho Wan の中といい、街中といい、 若者ばかりである。たまたまTim Ho Wan の隣のテーブルに老夫婦がいたので、彼らの老人さがとても目立ち、反対に若者の多さが際立って感じた。

　

　その老夫妻だって、おそらくボクよりも若いだろう。３０歳以上の人は、 街を歩いていないようにすら感じる。ちょっとオーバーかな、でもそれくらい若者が多いのだ。 前から歩いて来るのは皆若者ばかり。ほんとうに若さに圧倒される。

　

　帰り道に、酒屋でウィスキーの小瓶を買って帰る。しかし、帰り道で迷ってしまった。 初めての場所でも、道に迷うなんてことは滅多にないのだが…。

　

　海外でしかも夜！ガードマンたちが付近の地理に不案内ときているので、 尋ねても怪しい答えが返ってくる。いささか心細くなった。仕方なしにTim Ho Wan まで戻る。そして、来た道を忠実に戻る。遠回りになっても仕方ない。

　

　いくつかのショッピング・モールの中を通るのだが、これがいけない。 建物の中で通路が微妙に何度も曲がっている。この曲がりに気がつかなかった。

　

　屋外なら道が曲がっているときには注意して歩くが、建物内だと店の配置に誤魔化されて、 曲がりに気がつかない。そのため、建物から外に出たときに道に迷ってしまったのだ。 戻って戻って、やっと見たことのある風景にでた。何とか無事ホテルに着く。

　

　ホテルの従業員たちは人が良かったけど、残念ながらこのホテルは外れだった。 アゴダで６９００円も払ったが、狭い部屋で、部屋ではwifiもつかえず、小さな窓の外はすぐに隣の部屋の壁。

　

　しかもクーラーの室外機が騒々しい。これには一晩中悩まされた。 寝る前にシャワーを浴びると、寒くてたまらない。海水浴の後でシャワーを浴びたような寒さだ。 水分をよーく拭き取って、慌ててベッドに潜り込む。

　

　ホテルのwifi が使えないので、スマホにテザリングしてみる。これは使えた。グーグル・マップで道に迷った原因を追及してみる。 何と最初のショッピング・モールですでに勘違いをしている。北の方に進んでいるつもりが、東に進んでいた。 これでは道に迷うはずだ。